理事長挨拶

ごあいさつ

一般社団法人日本看護管理学会 理事長 坂本すが

理事長

 皆さま、日本看護管理学会のホームページへようこそ。今年度より、別府千恵・前理事長から引き継ぎ、理事長を拝命した坂本すがです。思えば東日本大震災の年に学術集会長を務めてから約10年、いまや会員数5,477名を要する学会に成長したことは感慨深いものがあります。さらに学会の発展に尽くしたく、皆さまのご支援をお願い申し上げます。

 さて新型コロナウイルスよるパンデミックは未だに終息する気配がなく、新年度も引き続きこの状況を乗り越えて行くことになると思います。不確実で混とんとした状況ではありますが、行政、国民、そして医療従事者など皆が動揺しながらも、なんとか踏ん張り前へ向かおうとしています。現在も命がけで感染者の治療にあたっておられる看護職および現場のマネジメントに尽力する看護管理者の皆さまには、心から敬意と感謝を表します。

「ナースはコロナウイルス感染患者の最後の砦です」

 昨年12月、日本看護管理学会では前理事長のもと、全国民の皆さまに向けた声明文を発信しました。「感謝の言葉は要らない。偏見や差別はやめてほしい」と訴えたことはセンセーショナルに報道されましたが、学会としては画期的な取り組みだったと思っています。会員だけでなく、他の医療関係者・団体、そして国民の皆さまから、この声明文あるいは学会に対し、さまざまなご意見をいただいたことは今までにないことでした。なかには厳しいご指摘もありました。しかし、これは学会という閉ざされた組織の透明性を図る第一歩ではなかったでしょうか。

 今回のコロナ感染拡大で看護職が注目されたのも、医療現場がオープンになったことで国民が医療現場を知り、患者のそばにいる看護師が見えたことによるところが大きい。学会のあり方としても、より外向きに発信し、看護管理学が社会に貢献できるようにする視点が必要です。すなわち、人々の健康とQOL向上に向け、看護サービスのシステム化や組織・集団をマネジメントする人材の育成、看護職の働き方などの課題について、学術的だけでなく政策的にも推進し社会に還元することが学会の使命の1つだと考えています。

 繰り返しになりますが、そのために最も重要なのが透明性です。会員のみならず、あらゆる看護管理の課題を抱える看護職の皆さま、ともに働く多職種、国民の皆さまを含め、オープンに議論し、時には対話して互いに学び合い、新たな智を創造できるならこんなにすばらしいことはありません。この危機をチャンスに変えるべく、社会に“開かれた学会”をめざしてまいりますので、よろしくお願いいたします。

2021(令和3)年4月